DocuWorks Viewer Light 9.1.7 リリースノート
2024年4月
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
本書の内容を正しく表示できない場合は、新しいバージョンのWebブラウザー(以降、ブラウザー)でごらんください。
DocuWorks Viewer Light 9.1.7、またはDocuWorks Viewer Light Control 9.1.7をご使用いただくための情報を説明します。
目次
1.概要
1-1. DocuWorksとは
DocuWorksとは、オフィスのさまざまな場面で作成されたアプリケーションデータ、ファクスデータ、スキャンデータなどを区別なく扱い、さまざまな文書データの処理を同一画面で行えるドキュメントハンドリングソフトウェアです。
DocuWorksに関する情報については、「
15. 情報入手先 」を参照してください。
1-2. DocuWorks Viewer Lightの概要
DocuWorks Viewer Lightは、DocuWorks Viewerの簡易版です。
DocuWorksをインストールしていない環境で、DocuWorksファイル(DocuWorks文書、DocuWorksバインダー、およびDocuWorks入れ物)を表示できます。編集はできません。
DocuWorks Viewer Lightでは、DocuWorksファイルの文字列の検索やコピー、リンクアノテーションによるジャンプ、オリジナルデータまたは内容物の取り出しなどができます。DocuWorks文書とDocuWorksバインダーは、印刷ができます。
DocuWorks Viewer Lightには、通常版と、文書情報の持ち出し操作を制限した制限版の2つがあります。通常版の実行ファイル名は「dwvlt.exe」、制限版の実行ファイル名は「dwsvlt.exe」です。2つとも同じフォルダーにインストールされます。
1-3. DocuWorks Viewer Light Controlの概要
DocuWorks Viewer Light Controlは、ブラウザーにDocuWorksファイルを表示します。ホームページ上のDocuWorksファイルや、ホームページに埋め込まれたDocuWorksファイルを表示できます。編集はできません。
DocuWorksファイルの文字列の検索やコピー、リンクアノテーションによるジャンプ、オリジナルデータまたは内容物を取り出すことなどができます。DocuWorks文書とDocuWorksバインダーは、印刷ができます。
また、バイトサービング機能とActiveXコントロールに対応しています。
1-4. DocuWorks Viewer Light(文書情報持ち出し操作制限版)とは
DocuWorks Viewer Light (文書情報持ち出し操作制限版) とは、DocuWorks Viewer
Light から印刷や文書の内容をコピーする機能などを取り除き、閲覧機能に特化したものです。
DocuWorks Viewer Light (文書情報持ち出し操作制限版) は、Windowsのスタートメニューやエクスプローラなどからは起動できません。連携するソフトウェアから起動されます。なお、連携するソフトウェアからの制御により、リンクアノテーションによるジャンプを制限することも可能です。
DocuWorks Viewer Light (文書情報持ち出し操作制限版) と連携するソフトウェア商品には、次のものがあります。
- 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
秘文® Advanced Edition 07-50以降
2. DocuWorks Viewer Light 9.1の新機能
- アプリケーションから変換した文書の表示品質を改善しました。
- アノテーションの表示品質を改善しました。
3. 変更点
9.1.6から9.1.7への変更点
- 古いバージョンのDocuWorks関連ソフトウェアがインストールされている環境にDocuWorks Viewer Lightがインストールできない問題を修正しました。(225025)
9.1.5から9.1.6への変更点
- Google Chrome、Microsoft Edge(Internet Explorerモードを除く)でDocuWorks Viewer Light Controlが利用できるようになりました。
- DocuWorksとDocuWorks Viewer Lightをインストールしている環境で、DocuWorks Viewer Lightをアンインストールすると、WebブラウザーでDocuWorks文書を開けなくなることがある問題を修正しました。(211035)
- DocuWorks Viewer Light Controlで、電子印鑑または電子証明書で保護された文書を表示できないことがある問題を修正しました。(202698)
9.1.4から9.1.5への変更点
- 旧バージョンのDocuWorksがインストールされた環境からDocuWorks Viewer Light 9.1を
アンインストールすると、DocuWorks 9.1のMIME Type情報が削除されるため、WebブラウザーでアクセスしたDocuWorksファイルを表示できないことがある問題を修正しました。(191552)
9.1.3から9.1.4への変更点
- Windowsの品質更新プログラムを適用すると、DocuWorks文書で特定のフォントの表示が崩れる問題を修正しました。(181235)
9.1.0から9.1.2への変更点
- 高画質表示で縦書きフォントの文字の向きや位置が正常に表示されない問題を修正しました。(67813)
- HTML内にDocuWorksファイルを埋め込んで表示する場合に、SHEAF属性を指定しても期待通りに動作しない問題を修正しました。(67886)
4. 複製と頒布について
DocuWorks Viewer Lightは、お客様が複製や頒布をすることができます。
この場合、DocuWorks Viewer Lightのソフトウェア、インストーラー、このリリースノート、および著作権・登録商標の情報を含んで複製する必要があります。
弊社より提供しているインストーラープログラムを変更したり、独自に作成したりすることは固く禁じられています。
5. DocuWorks Viewer Light Controlが動作するブラウザーについて
DocuWorks Viewer Light Controlが動作するブラウザーは、次のとおりです。
- Google Chrome 107以降
- Microsoft Edge 107以降
- Internet Explorer 11
補足
Microsoft EdgeはInternet Explorerモードでも利用できます。Internet Explorerモードで利用する場合は、Internet Explorer 11がインストールされ、Windowsの機能で有効になっている必要があります。
6. Microsoft Windows 10 / Windows 11の保護モードによるDocuWorks Viewer Light Controlの操作制限と回避方法
6-1. 操作の制限
次の制限があります。
- 開くパスワードが設定されている保護文書を開くときに、パスワードの一時記憶が使用できません。文書を開くときは、常にパスワードの入力が必要です。
- 電子印鑑による保護文書を表示できません。
- 電子証明書による保護文書を表示できません。
- 署名の検証ができません。
- [DocuWorks Viewer Light Controlの設定]の[一時ファイルの場所]で、任意のフォルダーを設定できません。
- [DocuWorks Viewer Light Controlの設定]が、保護モードが有効のときと無効のときでは、別に設定されます。
- DocuWorks Viewer Light Controlの印刷設定が、保護モードが有効のときと無効のときでは、別に設定されます。
6-2. 回避方法
以下のいずれかの方法を実施したのち、ファイルを表示してください。
- [インターネットオプション]で、保護モードを一時的に無効にする。
- [インターネットオプション]で、サーバーを信頼済みサイトに追加する。
- DocuWorksファイルをダウンロードする。
7. インストールについて
7-1. インストールに必要な環境
DocuWorks Viewer Lightをインストールするには、お使いのコンピューターに次のシステムが必要です。
OS*1 |
Windows 11(64ビット)
Windows 10(32ビット)
Windows 10(64ビット)
|
CPU*2 |
1 GHz以上の32ビット(x86)プロセッサー、または64ビット(x64)プロセッサー |
ハードディスク容量*2 |
インストール時は500 MB以上の空き容量が必要
実際の操作には、加えて200 MB以上の空き容量を推奨 |
メモリー容量*2 |
32ビットOSの場合、1 GB以上
64ビットOSの場合、2 GB以上 |
ディスプレイ*2 |
1,280×768ピクセル以上、フルカラー |
必要なソフトウェア |
インデクシングを用いた高速検索機能を利用する場合は、Windows Search 4.0が必要です。 |
*1: |
最新の対応OSについては富士フイルム公式サイトをご覧ください。 |
*2: |
OSの推奨値に準拠します。 |
7-2. インストール時の注意事項
- DocuWorks Viewer Lightをインストールする前に、起動しているほかのアプリケーションを終了してください。
- インストールするユーザーにAdministratorと同等の権限が必要です。
- DocuWorksがすでにインストールされている環境では、DocuWorksファイルのアプリケーションへの関連づけは変更されません。DocuWorks Viewer Lightをインストールしたあとに、DocuWorksをインストールした場合、DocuWorksファイルのアプリケーションへの関連づけは、DocuWorksに変更されます。
- サイレントインストールを実施する場合は、必ずインストールする言語をインストールのカスタマイズ用設定ファイルのLanguageセクションのLIDキーや、Setup.exeへの引数(/L)などにより指定してください。
- DocuWorks Viewer Lightのインストーラーを使わずに、ブラウザーから手動で拡張機能をインストール・アンインストールした場合、インストーラーでの拡張機能のインストール・アンインストールができなくなります。インストーラーでの拡張機能のインストール・アンインストールができるようにするためには、修復操作が必要です。詳しい操作はオンラインヘルプを参照してください。
8. サイレントインストールについて
DocuWorks Viewer Lightは、サイレントインストールができます。サイレントインストールではインストールウィザードが表示されず、ユーザーの操作なしにインストールが完了します。サイレントインストールは、多数のPCに一度にインストールする場合に便利です。
サイレントインストールでは、インストール先フォルダーやDocuWorks Viewer Light Controlの使用の設定には初期値が使用されます。これらの設定は、「
9. インストールのカスタマイズについて」で説明する方法を使って、カスタマイズすることもできます。
8-1. サイレントインストールの方法
サイレントインストールを実行する方法には、次の2種類があります。
- 「Setup.exe」コマンドに/sオプションを付けて実行する方法
- 「dwvlt.ini」ファイルを編集して「Setup.exe」を実行する方法
8-2. 「Setup.exe」コマンドに/sオプションを付けてサイレントインストールを実行する
コマンドプロンプトやバッチファイルなどで「Setup.exe /s」を実行します。
8-3. 「dwvlt.ini」ファイルにサイレントインストールの設定を記述する
「Setup.exe」と同じフォルダーに、「dwvlt.ini」という名前のテキストファイルを作成し、このファイルにサイレントインストールの設定を記述して、「Setup.exe」を実行します。
- 「dwvlt.ini」ファイルをテキストエディターで開き、次のセクションを追加します。
[Install]
SilentInstall=Y
注記
「dwvlt.ini」ファイルは、文字コードをUnicodeで作成します。編集には、文字コードをUnicodeで保存できるアプリケーションを使用してください。
- 「dwvlt.ini」ファイルの変更を保存し、「Setup.exe」を実行します。
8-4. サイレントインストールした場合の使用許諾契約について
サイレントインストールした場合は、DocuWorks Viewer Lightを最初に起動したとき、使用許諾契約書が表示されます。
9. インストールのカスタマイズについて
インストール先フォルダー、DocuWorks Viewer Light Controlの使用などの選択をカスタマイズできます。カスタマイズは、通常のインストールとサイレントインストールのどちらにも適用されます。
9-1. インストールのカスタマイズ用設定ファイルを作成する
「Setup.exe」と同じフォルダー内に、「dwvlt.ini」という名前のテキストファイルを作成し、インストール時の設定内容を記述します。このファイルの記述に従ってインストールされます。
カスタマイズ用設定ファイルを「Setup.exe」が格納されているフォルダーとは別のフォルダーに配置する場合は、「Setup.exe」コマンドに /o オプションを付けて、インストールのカスタマイズ設定用ファイルのフルパスを指定して実行します。
Setup.exe /o "インストールのカスタマイズ用設定ファイルのフルパス"
9-2. インストールのカスタマイズ用設定ファイルの書式
通常のWindowsのiniファイルと同じ書式です。キーと値は「=(等号)」で結び、同一行に記述します。
[セクションネーム1]
キー1=値1
キー2=値2
[セクションネーム2]
キー1=値1
キー2=値2
- 「セクションネーム」は、インストール時に表示されるダイアログボックス、またはダイアログボックスに属さないインストールの設定に対応します。
- 「キー」は、ダイアログボックスの設定項目、またはダイアログボックスに属さないインストールの設定に対応します。
- 「値」は、設定項目に指定する内容に対応します。
9-3. セクションネーム
セクションネームの意味、対応するダイアログボックスまたはインストールの設定は、次のとおりです。
セクション
ネーム |
説明 |
InstFolder |
[インストール先のフォルダ]ダイアログボックスに対応します。
|
ViewerLightControl |
[ブラウザー上でのDocuWorks文書の表示]ダイアログボックスに対応します。
|
Language |
インストールする言語を設定します。
初期値はOSのシステムロケールに従った言語となります。 |
9-4. キー
セクションごとのキーと値は、次のとおりです。記述がない場合、および不正な値が設定されている場合は、初期値が適用されます。
キー |
値 |
説明 |
Path |
インストール先
フォルダーパス |
インストール先のフォルダーをフルパスで設定します。
|
- [ViewerLightControl]セクション
キー |
値 |
説明 |
IE |
Y(初期値) |
[Microsoft Edge(Internet Explorerモード)]が選択されます。
|
N |
[Microsoft Edge(Internet Explorerモード)]が選択されません。
|
Edge |
Y(初期値) |
[Microsoft Edge]が選択されます。
|
N |
[Microsoft Edge]が選択されません。
|
EdgeSiteListFile |
Microsoft Edge上でDocuWorks文書を開くWebサイトの設定ファイルのファイルパス |
キーを省略した場合、または指定されたファイルパスにファイルが存在しない場合は、無視されます。
|
Chrome |
Y(初期値) |
[Google Chrome]が選択されます。
|
N |
[Google Chrome]が選択されません。
|
ChromeSiteListFile |
Google Chrome上でDocuWorks文書を開くWebサイトの設定ファイルのファイルパス |
キーを省略した場合、または指定されたファイルパスにファイルが存在しない場合は、無視されます。
|
キー |
値 |
説明 |
LID |
1028 |
インストールする言語に繁体字中国語を設定します。 |
1033 |
インストールする言語に英語を設定します。 |
1041 |
インストールする言語に日本語を設定します。 |
1042 |
インストールする言語に韓国語を設定します。 |
1054 |
インストールする言語にタイ語を設定します。 |
1066 |
インストールする言語にベトナム語を設定します。 |
2052 |
インストールする言語に簡体字中国語を設定します。 |
注記
サイレントインストールでは初期値は英語になります。英語以外の言語でサイレントインストールを実施する場合は、インストールする言語を必ずこのキーで設定するか、もしくはSetup.exeへの引数(/L)で設定してください。
9-5. 「dwvlt.ini」ファイルに再起動の設定を記述する
「Setup.exe」と同じフォルダーに、「dwvlt.ini」という名前のテキストファイルを作成し、このファイルに再起動の設定を記述して、「Setup.exe」を実行します。
- 「dwvlt.ini」ファイルをテキストエディターで開き、次のセクションを追加します。
[Finish]
Reboot=Y
注記
Rebootキーを指定しなかった場合、インストール後に再起動が必要な場合にのみ再起動が行われます。再起動したくない場合は、「Reboot=N」と記述してください。
「dwvlt.ini」ファイルは、文字コードをUnicodeで作成します。編集には、文字コードをUnicodeで保存できるアプリケーションを使用してください。
- 「dwvlt.ini」ファイルの変更を保存し、「Setup.exe」を実行します。
10. アンインストールについて
アンインストールとは、インストール時に作成したファイルを削除することです。
10-1. アンインストール時の注意事項
- ユーザーがインストールディレクトリー内に作成したファイルは削除されません。
- アンインストールするユーザーにAdministratorと同等の権限が必要です。
10-2. アンインストール手順
- タスクバーの[スタート]をクリックし、[コントロールパネル]を選択します。
- [プログラムのアンインストール]をクリックします。
- [プログラムと機能]画面で、[FUJIFILM DocuWorks Viewer Light 9.1]を選択し、[アンインストール]をクリックします。
- アンインストールを確認するダイアログボックスで[はい]をクリックします。
- [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[はい]をクリックします。
アンインストールが完了します。
11. 起動と終了
11-1. DocuWorks Viewer Lightの起動と終了
DocuWorks Viewer Lightのメニューやダイアログボックスについては、[ヘルプ]メニューの[DocuWorks Viewer Light ヘルプ]を選択して、『ヘルプ』を参照してください。
11-1-1. 起動手順
[スタート]、[すべてのプログラム]、[FUJIFILM DocuWorks]、[DocuWorks Viewer Light]の順に選択します。
DocuWorks Viewer Lightのウインドウが表示されます。
または、DocuWorksファイルをダブルクリックすると、DocuWorks Viewer Lightが自動的に起動します。
11-1-2. 終了手順
[ファイル]メニューの[DocuWorks Viewer Lightの終了]を選択します。
11-2. DocuWorks Viewer Light Controlの起動と終了
11-2-1. 起動手順
ブラウザーウインドウにDocuWorksファイルを表示すると、DocuWorks Viewer Light Controlが起動します。
ブラウザーウインドウにDocuWorksファイルを表示する方法は、次のとおりです。
- HTML内のアンカータグ<a>で指定されたDocuWorksファイルを選択します。
- ブラウザーの、アドレスを指定するフィールドに、DocuWorksファイルのURLを入力します。
- ブラウザーの[ファイル]メニューで、DocuWorksファイルを指定して開きます。
- ブラウザーウインドウに、DocuWorksファイルをドラッグ&ドロップします。
URLやHTMLの指定方法については、「
12-5. DocuWorksファイルを表示する場合のURLやHTMLの指定について 」を参照してください。
11-2-2. 終了手順
ブラウザーを終了したり、別のHTMLファイルを表示したりすると、DocuWorks Viewer Light Controlは終了します。
12. DocuWorks Viewer Light Controlの操作について
12-1. セキュリティーの操作
パスワードによる保護文書を表示するには、開くパスワードが必要です。
DocuWorks電子印鑑や電子証明書による保護文書は、DocuWorks Viewer Light Controlでは開けません。
ただし、DocuWorks 6以降がインストールされていて、その保護文書を開くために必要な電子印鑑が用意されている場合は開けます。電子証明書による保護文書の場合は、DocuWorks 6以降がインストールされていて、セキュリティーの設定に使われた証明書が、Windows Internet Explorerの[証明書マネージャ]の[個人]タブに登録されている場合に開けます。
DocuWorks Viewer Light Controlでは、「印刷」、「オリジナルデータの取り出し」、「アノテーションの表示/非表示」、「回転」、「テキストコピー」、「OCR結果の確認」、「部分イメージコピーモード」の操作が制限されます。権利のない操作に関連するメニュー、ツールボタンは、選択できなくなります。
機能と、実行するために必要な権利は次のとおりです。
機能 | 必要な権利 |
印刷 | 印刷権 |
オリジナルデータの取り出し | 転記権 |
アノテーションの表示/非表示 |
アノテーション編集権 |
回転 |
文書編集権 |
テキストのコピー |
転記権 |
OCR結果テキストのコピー |
転記権 |
部分イメージコピー |
転記権 |
12-2. 署名文書の操作
- 署名文書を表示できます。
- 署名検証状態を表示できます。
- 電子印鑑で署名された文書はDocuWorks本体がインストールされていないと署名の検証はできません。(14887)
12-3. バイトサービング機能について
WebサイトにあるDocuWorksファイルのページ数が多い場合、ファイル全体をダウンロードすると、表示に時間がかかることがあります。バイトサービング機能を使うと、表示するファイルのサイズが指定したサイズ以上の場合に、表示に必要な部分だけをダウンロードして表示時間を短縮できます。
12-3-1. バイトサービングに対応する操作
バイトサービングをするように設定すると、「DocuWorksファイルの表示」、「ページめくり」、「リンク先の表示」、「印刷」、「複製を保存」、「テキストの検索」、「オリジナルデータ取り出し」時に、バイトサービング機能を使って部分的にダウンロードされます。
12-3-2. バイトサービングが動作する条件
- 表示するファイルのバージョンが、Ver. 2以上であることが必要です。
- Webサーバーが、バイトサービングに対応していること、またバイトサービングを行うように設定していることが必要です。
次のWebサーバーで、動作を確認しています。
- Apache 2.4.54
- Microsoft Internet Information Services 10
- Webサーバー上で動作する、CGIなどを利用したシステム上のDocuWorksファイルを表示する場合、そのシステムがバイトサービングに対応し、DocuWorksファイルへのURLを返す動作をする必要があります。
12-4. ActiveXコントロール対応について
DocuWorks Viewer Light Controlは、ActiveXコントロールに対応しているので、ActiveXコントロールコンテナでDocuWorksファイルを閲覧、印刷できます。
DocuWorks Viewer Light Controlのコントロール名は、[DocuWorks Viewer Light Control]です。
詳細は『DocuWorks Development Tool Kit 9.1 DocuWorks Viewer Control/DocuWorks Viewer Light Controlインターフェイス仕様書』を参照してください。
12-5. DocuWorksファイルを表示する場合のURLやHTMLの指定について
HTML内にDocuWorksファイルを埋め込んで表示する場合、次のタグで指定してください。
<EMBED 属性名="値"><⁄EMBED>
属性名とその値は、次のとおりです。
属性名 | 内容 |
SRC | 表示するDocuWorksファイル名 |
WIDTH | 表示するDocuWorksファイルの横サイズ(ピクセル数)(省略時はブラウザーに依存) |
HEIGHT | 表示するDocuWorksファイルの縦サイズ(ピクセル数)(省略時はブラウザーに依存) |
PAGE | 表示するDocuWorksファイルのページ(省略時は1) |
SHEAF | DocuWorksバインダー内の文書の名前(省略時はなし) |
- SRCは、必ず指定してください。
- 属性は、スペースを空けることで、複数指定できます。
- 指定された横サイズ、縦サイズで、表示(または印刷)されるDocuWorksファイルの倍率が自動的に決定します。指定したウインドウ(用紙)の縦、または横にほぼ収まる倍率で、指定ウインドウ、または用紙の中央に表示、および印刷されます。
- 倍率の最小値は10%、最大値は1600%です。この範囲外の倍率になるようにウインドウ、または用紙の指定が行われた場合は、指定ウインドウ(用紙)の範囲に「×」を表示(印刷)し、DocuWorksファイルは表示(印刷)されません。
- ウインドウのサイズ指定を、10%以上に設定してDocuWorksファイルを表示させても、印刷時の倍率が最小倍率10%を下回った場合、「×」が印刷されます。最大倍率の1600%でも同様です。
- SHEAF指定で、指定した内部文書の指定ページを表示できます。指定した内部文書がない場合の動作は、URLでsheaf="内部文書名"を指定したときと同様です。
- 指定されたウインドウの幅と高さによって、倍率に計算誤差が生じる場合があります。したがってウインドウの縦または横に収まらないことがあります。
- 上記以外のタグは、DocuWorksファイルの表示には関係しません。
例:<EMBED SRC="sample.xdw" WIDTH="300"><⁄EMBED>
HTML内にA4縦のDocuWorksファイルを埋め込む場合、HEIGHTは90~3518、WIDTHは65~2488の範囲を設定すると正しく表示されます。
WIDTH、HEIGHTに%値を指定できる場合、DocuWorksファイルの大きさは、表示ではウインドウサイズ、印刷では用紙サイズの相対で決まります。
12-6. サーバー管理者のかたへ(Webサーバーの設定について)
12-6-1. 新規にDocuWorksファイルをWebで公開するサーバー管理者のかたへ
DocuWorks Viewer Lightで設定しているMIMEタイプと拡張子は、次のとおりです。お使いのWebサーバーによっては、あらかじめ設定されているものもありますが、以下のエントリーがない場合、この値を設定してください。
MIMEタイプ
application/vnd.fujifilm.fb.docuworks
拡張子
xdw
MIMEタイプ
application/vnd.fujifilm.fb.docuworks.binder
拡張子
xbd
MIMEタイプ
application/vnd.fujifilm.fb.docuworks.container
拡張子
xct
12-6-2. すでにDocuWorksファイルをWebで公開しているサーバー管理者のかたへ
WebサーバーのMIMEタイプを、application/vnd.fujixerox.docuworks、application/vnd.fujixerox.docuworks.binder、application/vnd.fujixerox.docuworks.container、application/x-fx-xdwで設定している場合、上記MIMEタイプの設定へ変更してください。
注記
以前の DocuWorks Viewer Light では、この MIME タイプでは DocuWorks ファイルを表示できないことがあります。
その場合は、最新の DocuWorks Viewer LightをクライアントPCにインストールしてください。
13. 注意と制限
DocuWorks Viewer LightおよびDocuWorks Viewer Light Controlの操作上の注意事項、制限事項について説明します。
本書で説明しているシステムエラーとは、ウインドウがアプリケーションエラーや一般保護違反などで閉じたり、Microsoft Windowsが強制終了するような状態をいいます。
13-1. 操作
13-1-1. DocuWorks Viewer Light
アプリケーションによっては、表示上の文字の並びと異なる順序で印刷処理を行うものがあります。このようなアプリケーションから変換されたDocuWorks文書内部のテキスト情報は、表示上の文字の並びと異なる順序で保持しているため、テキスト検索の結果が、表示どおりの順序とならないことがあります。(5572)
13-1-2. DocuWorks Viewer Light Control
- DocuWorks Viewer Light Controlでリンクアノテーションを利用する場合、[DocuWorksファイルの設定]ダイアログボックスの[ファイル名]にローカルパスやUNCパスを設定しているとき、ブラウザーの種類によっては、正常にファイルを表示できなかったり、ページ指定やバインダーの内部文書指定が無効になったりすることがあります。(4167、11545、13658)
- アプリケーションによっては、表示上の文字の並びと異なる順序で印刷処理を行うものがあります。このようなアプリケーションから変換されたDocuWorks文書内部のテキスト情報は、表示上の文字の並びと異なる順序で保持されているため、テキスト検索の結果が、表示どおりの順序とならないことがあります。(5572)
- 日本語のファイル名がエンコードされている場合、そのファイルを[複製を保存]または[印刷]すると、エンコードされたファイル名のまま保存または印刷されます。(5608)
- アプリケーションやフォントの指定によっては、文字をイメージとして印刷処理を行うことがあります。このような場合、変換されたDocuWorks文書は、テキスト情報を保持していないので、テキスト検索の対象になりません。(6537)
- WebサーバーにあるDocuWorksファイルをクライアントからDocuWorks Viewer Light Controlで表示すると、バイトサービング機能が動作しない場合があります。これは、DocuWorks Viewer Light Controlがヘッダー情報にクライアントの現在時刻を付加してWebサーバーと通信をしているためです。Webサーバー側の時刻設定をクライアント側よりも遅らせると、この問題を回避できます。(7233)
- 署名上に透過なアノテーションが重なっている場合、重なっている部分では署名の検証などの操作はできません。(11172)
- DocuWorks 6.x以上がインストールされていない場合は、Windows Internet Explorerで、DocuWorks電子印鑑の署名を検証できません。(13553)
- Google Chrome、Microsoft Edge(Internet Explorerモードを除く)でDocuWorksファイルを表示しているタブから別のページに移動した場合、Webブラウザーの[戻る]、[進む]をクリックしても、直前に表示していたページに移動できないことがあります。
- Google Chrome、Microsoft Edge(Internet Explorerモードを除く)でDocuWorksファイルを開いた場合、[複製を保存]の実行時にファイルの保存ダイアログボックスに表示されるデフォルトのファイル名が、Webサイト上でのファイル名とは異なることがあります。
- Google Chromeの拡張機能設定の[サイトへのアクセス]で[クリックされた場合のみ]を選択している場合、またはMicrosoft Edge(Internet Explorerモードを除く)の拡張機能設定の[サイト アクセス]で[クリック時]を選択している場合、拡張機能アイコンをクリックしてからDocuWorksファイルを開こうとしても拡張機能は動作せず、DocuWorksファイルはダウンロードされます。
13-2. 表示/印刷結果
13-2-1. DocuWorks Viewer Light
- アプリケーションによっては、色の違いが画面表示より印刷したときの方が見分けにくくなるものがあります。そのため、その文書をDocuWorksファイルに変換した場合、元の文書とくらべて、色の表示が異なることがあります。(46)
- アプリケーションにより、DocuWorksファイルに変換するとパターンが塗りつぶされて表示されるものがあります。ただし、DocuWorksファイルを印刷する場合は問題ありません。(51)
- アプリケーションにより、塗りつぶしが正しく表示されないことがあります。ただし、DocuWorksファイルを印刷する場合は問題ありません。(65)
- ハッチパターンがあるファイルは、アプリケーションで表示した場合と、DocuWorksファイルに変換してDocuWorks Viewerで表示した場合とで、画面との表示が異なることがあります。ただし、プリンターに印刷した場合は、両者に違いはありません。(174)
- 画面の色数を256色以下に設定しているディスプレイでは、文書中の色は、ディザで表現されます。ただし、プリンターに印刷した場合は、両者に違いはありません。(174)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®で作成したファイルのうち、図形にさまざまな塗りつぶし(パターン)を設定したものをDocuWorksファイルに変換すると、DocuWorks Viewerで表示した場合、パターンが表示されなかったり、真っ黒に表示されるなどして、アプリケーションで表示した場合と異なることがあります。アプリケーションでは、塗りつぶし(パターン)が表示と印刷の解像度の違いに対応するために、表示における独自の工夫をしています。したがって、アプリケーションの表示とDocuWorksファイルに変換したものの表示が異なってしまいます。ただし、アプリケーションで作成されたファイルを直接プリンターに印刷した結果と、DocuWorksファイルをプリンターに印刷した結果は同じになります。(621)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®8上で、中抜きの属性を設定した文字があるファイルをDocuWorksファイルに変換すると、DocuWorks Viewer Light上で、文字がつぶれて表示されないことがあります。この場合は倍率を上げて表示すると、見えるようになります。文字がつぶれる現象は、欧文フォントよりも日本語フォントが使われている場合の方がより多く見られます。プリンターに出力した場合は、問題ありません。(633)
- 富士通株式会社のOASYS®で作成された文書で、図形にさまざまな色のシェードを設定してDocuWorksファイルに変換した場合、DocuWorks Viewerで表示したときに、べた塗りで表示されることがあります。表示倍率を上げていくと、薄いシェードで表示されるようになります。アプリケーションでは、シェードを表示と印刷の解像度の違いに対応させるために、表示における独自の工夫をしています。そのため、アプリケーションの表示とDocuWorksファイルに変換した場合の表示が異なります。ただし、アプリケーションで作成されたファイルを直接プリンターに出力した結果と、DocuWorksファイルをプリンターに印刷した結果は同じになります。(661)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®で作成された文書で、図形にさまざまな色のシェードを設定しているものをDocuWorksファイルに変換した場合、DocuWorks Viewerで表示したときに、べた塗りで表示されることがあります。表示倍率を上げていくと、薄いシェードで表示されるようになります。アプリケーションでは、シェードを表示と印刷における解像度の違いに対応させるために、表示における独自の工夫をしています。そのため、アプリケーションの表示とDocuWorksファイルに変換した場合の表示が異なります。ただし、アプリケーションで作成されたファイルを直接プリンターに印刷した結果と、DocuWorksファイルをプリンターに印刷した結果は一致します。(665)
- アプリケーションで作成されたファイルがビットマップやカラーパターンなどを含んでいる場合、DocuWorksファイルに変換したものをDocuWorks Viewer Lightで表示すると、表示されるまでに時間がかかることがあります。(670)
- アドビ システムズ社のAdobe® PageMaker® 6.0で作成されたファイルで、傍点の属性を設定した文字があるファイルをDocuWorksファイルに変換すると、DocuWorks Viewer上で、傍点の部分がAやBに文字化けして表示されることがあります。これは、Adobe® PageMaker®が傍点を特殊なフォントで出力しており、起動時に使用可能な状態に設定しているためです。Adobe® PageMaker®がインストールされていなかったり、インストールされていても、その変換文書を表示するまでにAdobe® PageMaker®を一度も起動していなかった場合に発生します。(680)
- ファイル名に半角文字の「&」が含まれているDocuWorksファイルを印刷した場合は、印刷時に表示されるダイアログボックス内のファイル名に「&」が表示されません。また、「&」の次の文字に下線が表示されます。(904)
- アドビ システムズ社のAcrobat®から作成したDocuWorksファイルを表示したとき、欧文フォントの一部と記号系フォントが文字化けすることがあります。(1270)
- DocuWorks Ver. 2.0で作成したDocuWorks文書のマーカーアノテーション(透過なフリーハンド)は、PostScript®プリンターに印刷した場合や[印刷]ダイアログボックスの[透過色部分を斜線に置き換えて印刷]にチェックを付けて印刷しても、斜線で印刷されません。(1464)
- テキストアノテーションの大きさが一定サイズを超える場合は、文字部分が斜線で表示されます。(1529)
- Freelanceから作成したDocuWorksファイルをPCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、文字に設定された下線や取り消し線が印刷されず、白抜けになってしまうことがあります。(1904)
- アプリケーションから作成された横長のDocuWorksファイルをPostScript®プリンターに印刷する場合、パターン(例えば縦線、横線、斜線のハッチパターンなど)で塗りつぶされた部分が90度回転して印刷される場合があります。(1908)
- 富士通株式会社のOASYS®から作成したDocuWorksファイルをPCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、横書きの文字が斜めにずれて印刷されることがあります。(2017)
- DocuWorksファイルをPCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、行の一番最初の文字が行の途中や末尾に移動して印刷されることがあります。(2019)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®から作成したDocuWorksファイルを、PCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、グラフのパターンや図形の塗りつぶしなどが一部白く抜け、位置がずれて印刷されることがあります。(2024)
- Lotus ® 1-2-3から作成したDocuWorksファイルをPCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、グラフの背景のパターンが一部が乱れることがあります。(2039)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®から作成したDocuWorksファイルをNPDLプリンター(NEC社製)に印刷すると、図形の塗りつぶしパターンが乱れて印刷されることがあります。(2040)
- 1ポイントのフリーハンドアノテーションがあるDocuWorksファイルをPCL5プリンター(HP社製)に印刷すると、一部が点線で印刷されることがあります。(2078)
- [印刷]ダイアログボックスで[透過色部分を斜線に置き換えて印刷]をチェックして印刷した場合、透過色部分を斜線に置き換えますが、その斜線がパターンと色の干渉によって斑になることがあります。(2149)
- GDIプリンター、ESC/Pageプリンター、PostScript®プリンターにシェードやパターンで塗りつぶされたグラフィックを含むDocuWorksファイルを印刷すると、アプリケーションから直接印刷した場合と印刷結果が異なることがあります。(1861、2247)
- 使用しているディスプレイカードによっては、特定の表示倍率で、本文テキストの右端が欠けて表示されることがあります。この場合は、ディスプレイカードのパフォーマンスの設定を変更してください。(6992)
- Microsoft Windows 98 Second Edition、Windows Millennium Edition(Windows Me)で、Microsoft PowerPoint文書などから作成したDocuWorks文書を表示/印刷すると、テクスチャーやシェードが元の文書とは異なったパターンで表示/印刷されることがあります。(7538)
- ロータススーパーオフィス®文書から作成したDocuWorks文書を印刷すると、グラデーションに白い線が入ることがあります。(7601)
- 画像を回転して貼り付けたQuarkXPress®文書から作成したDocuWorks文書を表示すると、画像に白い線が入ることがあります。(7618)
- 画像を回転して貼り付けたQuarkXPress®文書から作成したDocuWorks文書を表示/印刷すると、画像の一部に細かい黒点が表示/印刷されることがあります。(7622)
- Microsoft Officeで作成された文書の透過設定にした画像や図形は、DocuWorks文書にした場合、表示すると、べた塗りまたは白抜けになることがあります。この場合、DocuWorks文書に変換するときに解像度を落として変換してください。(11122)
- グラデーションや透過の画像を、[ビットマップや図形データに変換した文字の縁をなめらかに表示する]に設定して表示すると、画像にはない線が表示されたり、変色したりすることがあります。(11139)
- アプリケーションの印刷時の描画方法によっては、変換したDocuWorks文書を表示するときに、画像、記号などが部分的に白抜けしたり、線が入ったりすることがあります。(11125、14044)
- 東アジア圏の日本語以外のMicrosoft Windowsで作成されたDocuWorksファイルを、日本語版のMicrosoft Windowsで表示すると、フォント置換が行われ、別のフォントに設定されることがあります。(11413)
- 点線(丸)を使用したMicrosoft PowerPoint文書から作成したDocuWorks文書をDocuWorks Viewer Lightで表示すると、表示されるまでに時間がかかることがあります。その場合は、[DocuWorks Viewer Lightの設定]ダイアログボックスの[表示]タブから、[ビットマップや図形データに変換した文字の縁をなめらかにする]のチェックを外してください。(12001)
- DocuWorks 7以降で作成した直線アノテーションをDocuWorks 6以前で表示した場合、表示倍率によってはかすれることがあります。表示倍率を上げると表示されます。(15149)
- DocuWorks文書に、以下のフォントの文字幅を変更した文字が含まれている場合、期待どおりに表示されないことがあります。
- UD デジタル 教科書体 N-R
- UD デジタル 教科書体 N-B
- BIZ UDゴシック
- BIZ UD明朝 Medium
- テキスト検索を行う場合、次の条件は検索の対象になりません。
- 複数ページにわたる文字列
- Viewerで設定した見出しやページ番号
- OCR処理がされていないイメージ文書
- 文書情報が入っていないアプリケーションページ
- 文字が図形になっているアプリケーションページ
- 検索したいテキストが文中で改行されている場合
- OCR処理が誤認識されている文書
- 表示上の文字の並びと異なる順序で、印刷処理が行われた文書
13-2-2. DocuWorks Viewer Light Control
- 埋め込み表示からブラウザー全体で表示に切り替えた場合、100%の倍率で表示します。また、アノテーションも常に表示状態となります。(2216)
- HTML内にDocuWorksファイルを埋め込んで表示する場合、次のような条件のとき、埋め込まれている箇所に「×」が表示、印刷されることがあります。この場合、WIDTHとHEIGHTの値を小さくしてください。
- WIDTHとHEIGHTの値によってDocuWorksファイルを10%以下または1600%以上で表示、印刷するとき(2321)
- 回転したDocuWorks文書をMicrosoft Excel 2000で表示して印刷した場合、Microsoft Excel 2000の制限により、文字列の部分が回転しないで印刷されます。(5744)
- 使用しているディスプレイカードによっては、特定の表示倍率で、本文テキストの右端が欠けて表示されることがあります。この場合は、ディスプレイカードのパフォーマンスの設定を変更してください。(6992)
- ロータススーパーオフィス®文書から作成したDocuWorks文書を印刷すると、グラデーションに白い線が入ることがあります。(7601)
- 画像を回転して貼り付けたQuarkXPress®文書から作成したDocuWorks文書を表示すると、画像に白い線が入ることがあります。(7618)
- 画像を回転して貼り付けたQuarkXPress®文書から作成したDocuWorks文書を表示/印刷すると、画像の一部に細かい黒点が表示/印刷されることがあります。(7622)
- 点線(丸)を使用したMicrosoft PowerPoint文書から作成したDocuWorks文書をDocuWorks Viewer Light Controlで表示すると、表示されるまでに時間がかかることがあります。その場合は、[DocuWorks Viewer Light Controlの設定]ダイアログボックスの[表示]タブから、[ビットマップや図形データに変換した文字の縁をなめらかにする]のチェックを外してください。(12001)
- 次の場合、FTPサーバーにあるDocuWorksファイルは表示できないことがあります。(13037、13396)
- ファイル名に2バイトの文字が含まれている場合
- Proxyサーバーを経由して表示した場合
- フォームデータを送信してDocuWorks文書を表示するようなWebアプリケーションにおいて、DocuWorks文書を一度表示したあとにブラウザーの更新(再読み込み)を実行した場合、正常に表示されません。(13990)
- sheaf属性を使って内部文書のページを表示させる場合や、linktitle属性を使ってリンクアノテーションの付いたページを表示させる場合、属性の値として次の文字が含まれていると、属性の指定が有効になりません。(14052)
- DocuWorks 7以降で作成した直線アノテーションをDocuWorks 6以前で表示した場合、表示倍率によってはかすれることがあります。表示倍率を上げると表示されます。(15149)
- テキスト検索を行う場合、次の条件は検索の対象になりません。
- 複数ページにわたる文字列
- Viewerで設定した見出しやページ番号
- OCR処理がされていないイメージ文書
- 文書情報が入っていないアプリケーションページ
- 文字が図形になっているアプリケーションページ
- 検索したいテキストが文中で改行されている場合
- OCR処理が誤認識されている文書
- 表示上の文字の並びと異なる順序で、印刷処理が行われた文書
- Google Chrome、Microsoft Edge(Internet Explorerモードを除く)でDocuWorksファイルを表示する場合、埋め込みでは表示されないで、別のタブに表示されます。
13-3. 印刷/ドライバーの設定
13-3-1. DocuWorks Viewer Light
- アプリケーションで作成されたファイルをDocuWorksファイルに変換するときの解像度と、そのDocuWorksファイルをプリンターへ印刷するときの解像度が異なる場合、作成されたアプリケーションからプリンターへ印刷した場合と印刷結果が異なることがあります。DocuWorksファイルへ変換するときの解像度とDocuWorksファイルをプリンターに印刷するときの解像度を合わせてください。(623)
- DocuWorksファイルを、スプールデータ形式が[EMF]に設定してあるESC/Pageプリンター(EPSON社製)に印刷すると、印刷終了後にWindowsシステムが動作しなくなることがあります。その場合、スプールデータ形式を[RAW]にするか、スプールしないように設定してください。(1881)
- 株式会社ジャストシステム®の一太郎®でシェードのかかった表項目を含む文書を、DocuWorksファイルに変換して印刷すると、表内のシェードの色が変わったりシェードの長さが短くなることがあります。この場合、プリンターの画質に関する設定を変更することによって、現象を回避できることがあります。(1998)
- サイズの大きいビットマップから作成したDocuWorksファイルは、プリンタードライバーによって正しく印刷できないことがあります。例えば、A2-400dpi相当(4,960x7,015dot)、A3-600dpi相当(7,015x9,921dot)のモノクロビットマップからDocuWorksファイルを作成して、PostScript®プリンターに印刷した場合などです。この場合、プリンタードライバーの解像度指定を下げてください。(2182)
- Microsoft EdgeやストアアプリからDocuWorks Printerへ印刷すると、文字が図形データに変換されてDocuWorks文書に出力されます。この場合、DocuWorks文書上でテキスト選択できなくなり、DocuWorks文書のドキュメントサイズが大きくなることがあります。(24246)
13-3-2. DocuWorks Viewer Light Control
- 隠し印刷を設定したDocuWorksファイルを印刷するには、次の条件が必要です。
TrustMarkingBasic Ver.2.2以上がインストールされているPCであること。
TrustMarkingBasicに対応しているプリンターに出力すること。(10906)
13-4. メモリー/パフォーマンス
13-4-1. DocuWorks Viewer Light
- メモリーが不足している場合は、DocuWorksファイルのページのイメージが表示されない(ページに「×」が書かれる)ことがあります。表示倍率を小さくするか、または他のアプリケーションを終了して、DocuWorks Viewer Lightを再起動してください。(21)
- 一部複雑な文書表現(パターン模様による塗りつぶし、グラデーション表現、ビットマップ描画の多用など)を含むデータから作成したDocuWorksファイルを、PostScript®プリンターに印刷すると、PostScript®データサイズが大きくなります。このため、オリジナルのデータより印刷に時間がかかったり、プリンターの容量をオーバーすることがあります。(2030)
13-4-2. DocuWorks Viewer Light Control
- 1ページあたりに埋め込み表示できるDocuWorksファイルの数は、使用しているクライアントのメモリーやディスク容量に依存します。多くのDocuWorksファイルが埋め込まれたページを閲覧する際には、リソースに注意してください。(2290)
- PCに確保できるメモリー領域の大きさによっては、ファイルサイズが数百MB以上の文書上の電子署名の検証が失敗することがあります。(12535)
13-5. DocuWorks Viewer Light(文書情報持ち出し操作制限版)について
DocuWorks Viewer Light (文書情報持ち出し操作制限版) には、起動時に連携ソフトウェアの処理を呼び出す機能があります。連携ソフトウェアの処理を呼び出せなかったときは、「DLLの初期化に失敗しました。」というメッセージを表示して起動を中止します。その他の起動時に表示されるメッセージで、ウインドウのタイトルが「DocuWorks Viewer Light」以外のものについては、それぞれの連携ソフトウェアのマニュアルなどをごらんください。
13-6. DocuWorks Viewer Light Controlのバイトサービング
- WebサーバーがNetscape Enterprise Serverで、クライアントがWindows Internet Explorer 11の環境ではクライアントでバイトサービングが有効になるように設定していても、すべてのページが一度にダウンロードされます。(5751)
- バイトサービング機能を利用する設定の場合で、WebサーバーにあるDocuWorksファイルを表示するとき、経由するプロキシの動作によっては、エラーメッセージの「指定ファイルはDocuWorks文書のファイルではありません。」が表示され、DocuWorksファイルを表示できないことがあります。この場合、バイトサービング機能を利用しない設定に変更してご利用ください。(13754)
14. DocuWorks Content Filter 9.1について
DocuWorks Content Filter 9.1は、Microsoft Microsoft Windows 10、Windows 11のWindows Search Serviceのインターフェイス(IFilter)に準拠したコンテンツフィルターです。
このフィルターは、文書検索ソフトウェアによって、検索用のインデックスを作成するときに呼び出され、文書検索ソフトウェアが必要とする全文テキスト情報、および文書属性を、DocuWorksファイルから抽出する機能を持っています。
DocuWorks Viewer Light 9.1をインストールすると、同時にDocuWorks Content Filter 9.1もインストールされます。Windows Search Serviceよって、DocuWorksファイルが検索対象になります。
14-1. 対象になる文書検索ソフトウェア
対象になる文書検索ソフトウェアは、次の3つがあります。
- Windows Search Service
- Justsystem® ConceptBase® Search 1000 Ver.4.0/4.1/4.2
- Justsystem® ConceptBase® IV/V
14-2. 抽出対象と方法
14-2-1. 対象になるDocuWorksファイル
- DocuWorks文書
- DocuWorksバインダー
- DocuWorks入れ物
DocuWorks Content Filterは、DocuWorks 9.1とそれ以前のDocuWorksファイルに対応しています。
保護文書は、以下の場合に対象になります。すべての場合で、転記権が必要です。
- パスワードで保護された文書のうち、開くパスワードが設定されていないDocuWorksファイル
- パスワードで保護された文書のうち、開くパスワードが一時記憶されているDocuWorksファイル
- 電子印鑑により保護されている文書のうち、印鑑ケースが開いており、対話操作なく文書が開けるDocuWorksファイル
- コンテキストサービスにより保護された文書のうち、コンテキストサーバに認証ができるDocuWorksファイル
14-2-2. 抽出する対象
DocuWorks Content Filterは、DocuWorksファイルから次の内容や文書プロパティを抽出します。
抽出される項目 |
説明 |
内容 [Contents] |
・本文テキスト
・OCR(文字認識)したテキスト
・テキストアノテーションのテキスト (付箋上のテキストアノテーションのテキストを含む) |
文書名 [DocTitle] |
[文書のプロパティ]で設定されたタイトル |
サブタイトル(主題) [DocSubject] |
[文書のプロパティ]で設定されたサブタイトル |
作成者 [DocAuthor] |
[文書のプロパティ]で設定された作成者 |
キーワード [DocKeywords] |
[文書のプロパティ]で設定されたキーワード |
コメント [DocComments] |
[文書のプロパティ]で設定されたコメント |
ユーザー定義属性 |
[文書のプロパティ]で設定されたユーザー定義 |
アプリケーション名 [DocAppName] |
アプリケーション名。常に[DocuWorks]になります。 |
※[ ]内は、Windows Search Serviceのヘルプに記載されているプロパティ名です。ただし、ユーザー定義属性のプロパティ名は任意です。
14-2-3. 抽出方法
DocuWorks Content Filterは、DocuWorksファイルから次の方法でテキストを抽出します。
テキストを抽出する順番
「内容」は、本文テキスト(またはOCRしたテキスト)、テキストアノテーションの順に抽出します。1ページめから最後のページまで本文テキストを抽出したあとに、1ページめに戻ってテキストアノテーションを抽出します。
テキストの改行位置
本文テキスト(またはOCRしたテキスト)とテキストアノテーションの間と、テキストアノテーション同士の間に改行文字が挿入されます。
最後のテキストアノテーションの末尾にも、改行文字が挿入されます。
14-3. 注意と制限
- DocuWorks Content Filterをインストールしたあとに、DocuWorks、またはDocuWorks関連のモジュールをアンインストールした場合のDocuWorks Content Filterの動作は保証しません。削除されたレジストリを登録するために、DocuWorks Content Filterを再度インストールしてください。
- DocuWorks文書を開いたまま、Windows Search Serviceでインデックスの作成を行った場合、処理が完了しません。この場合、開いている文書を閉じると、処理が完了します。詳細については、Windows Search Service付属のオンラインリファレンスをごらんください。(3396)
- 文字認識(OCR)処理されたテキスト情報を含むDocuWorks文書に対して、本コンテンツフィルターを使用する場合、抽出されたテキスト情報の精度は、文字認識処理の結果に依存しています。
- DocuWorks Content Filterがインストールされている環境にDocuWorks、または、DocuWorks Viewer Lightがインストールされている場合、転記権があり一時的に開くパスワードが記憶されている保護文書は、検索対象になることがあります。
- Windows Search Serviceにおいて、DocuWorksファイルに開くパスワードが設定されていることによりインデックス作成が行われなかった場合、Windows Search Service管理ツールの[非フィルター処理文書の表示]に何も表示されません。(5217)
- アプリケーションによっては、表示上の文字の並びと異なる順序で印刷処理を行うものがあります。
このようなアプリケーションから変換されたDocuWorks文書内部のテキスト情報は、表示上の文字の並びと異なる順序で保持しているため、DocuWorks Content Filterを使用したテキスト情報の取得結果が、表示どおりの順序とならないことがあります。(5572)
- アプリケーションやフォントの指定によっては、文字をイメージとして印刷処理を行うことがあります。このような場合、変換されたDocuWorks文書は、テキスト情報を保持していないので、テキスト検索の対象になりません。(6537)
- 文書に含まれる文字数が多い(例:100万文字以上)ファイルは、検索用データをシステムに登録できません。このため、Windows Search Service検索の対象にならないことがあります。(13243)
- 中国語版のDocuWorks 5.xを使用してOCR処理されたページは、Windows Search Serviceによる検索ができません。
14-4. Justsystem® ConceptBase Search® 1000でDocuWorksファイルを検索するときの注意事項
Justsystem® ConceptBase Search® 1000を使ってDocuWorksファイルを検索するときの注意事項を説明します。詳細については、Justsystem® ConceptBase Search® 1000のマニュアルをごらんください。
14-4-1. Justsystem® ConceptBase Search® 1000 Microsoft Windowsクライアントをご利用の場合
Justsystem
® ConceptBase Search
® 1000 Microsoft Windowsクライアントをご利用の場合、各クライアントの環境に次のソフトウェアがインストールされている必要があります。
- Justsystem® ConceptBase Search® 1000 Ver.1.33以降
- DocuWorks Content Filter 7.3以降
14-4-2. Justsystem® ConceptBase Search® 1000 Webクライアントをご利用の場合
Justsystem
® ConceptBase Search
® 1000でDocuWorksファイルを検索対象にする場合、Webクライアントの検索結果において、DocuWorksファイルの見出しが非常に長く表示されることがあります。
見出しの文字数を制限する場合は、以下の設定を行い、文書データベースを再作成する必要があります。
- Justsystem® ConceptBase Search® 1000 Ver.3.0の場合
[CBSearchサーバーマネージャー]でDocuWorks文書が登録されている文書データベースを選択して、[詳細]タブの[属性変更]をクリックします。
[文書データベース属性変更ダイアログ]の[詳細]をクリックして、[タイトル抽出設定]で[最大文字数]を変更してください。
推奨値は40文字です。
15. 情報入手先
富士フイルムビジネスイノベーションのホームページで、最新の情報を入手できます。
次のURLにアクセスしてください。
16. その他
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2021年4月1日、富士ゼロックスは富士フイルムビジネスイノベーションへ社名を変更しました。
弊社はゼロックスあるいは富士ゼロックスブランドで販売した商品の保守サービスを今後も継続いたします。
Xerox、Xeroxロゴ、およびFuji Xerox、Fuji Xeroxロゴは、米国ゼロックス社の登録商標または商標です。
本リリースノートは、富士ゼロックス株式会社が過去に販売した次のソフトウェアの説明を含みます。
DocuWorks 7以前
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DocuWorksおよびドキュメントハンドリングは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の登録商標または商標です。
本書の内容は、予告なく変更することがありますので、ご了承願います。
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